本当に甘えん坊?

昨夜もちょこっと咬んできたので、耳の根元を咬み返したら、それっきり昨夜、今朝は咬まなかった。ただし私に対してのみ。主人や物には相変わらず咬む。

キヨハラは家族以外では、気に入った人に咬む。相手が遊んでくれようとしているのがわかると、まず飛びつき、次には大概咬む。すると決まって、相手の方はおっしゃる「あまえんぼちゃん。」「あまちゃんだ。」「甘々ちゃんだ。」犬好きの人々は見ず知らずの他人の飼い犬（ほぼ成犬）に咬まれて、無邪気な甘がみと解釈しコメントせざるを得ないようだ。

しかしこの行動は本当に子犬気分延長の甘ったれ行動なのだろうか?

キヨハラの「かみかみ」の後には、ヘソ天ゴロリンの場合もあるが、「へこへこ」になることも多い。
10年ぐらい前に熱中して見ていたNHKの「地球生き物紀行｣や動物学入門的な本に、哺乳類のオスがメスに言い寄るときにうなじを噛むとあったのを思い出す。人間だってそうじゃないか?キヨハラも「かみかみ」はチェリーボーイ卒業の日に備えて予行演習を行っているのではないか…そう思える。


Klee... 


...nex! 

ただしそうだとしてもその割にはまだまだ晩生（あるいはバカ)と思えたことがあった。
ある日、例によって人通りが少なく、200mぐらい交差する道もない隅田川土手沿いの道でキヨハラを放して歩いていた。最後の50mぐらいのところでキヨハラ、猛ダッシュして墨提通りへと続く道へ入っていってしまった。こんな時はたいてい道を曲がった先に犬がいる。あわてて追いかけるとコーギーがいた。キヨハラはその周りでちょこまかしていた。そこで簡単にリードに繋ぎ戻し、そのコーギーと少し挨拶させていると飼主さんが言った。「男の子ですか?この娘…今ヒート中で。｣
ヒート中の雌犬に対し、体はもう大人の雄犬の行動があれですか？当時、人間で言ったら高校生ぐらいで一番やりたい年頃なんじゃないの?人間のしかも奥手の高校生と同じで、願望と行動とは別なのですか?それともやり方がわからなかったんですか？それともキヨハラ、あんた実はモーホですか？

ともあれ、命題「キヨハラはあまえんぼちゃんなのか。」の真偽の証明のためには引き続き、観察を要す。