水曜日, 9月 01, 2004

「お座り」の意味

今朝キヨハラがした、黙ってお座り。怖過ぎる。キヨハラ置いて会社に行くには怖すぎる。そう思った。

いつもご飯の前に大はしゃぎ。散歩に行けることがわかると大興奮のキヨハラ。それが、今朝与えた8gのドッグフードを食べた後、私が散歩の支度&格好をして玄関行っても、ついて来ず、キッチンマットの上でお座りしていた。
「さ、散歩に行きたくないの?」私はうろたえた。怯えた。
ご飯食べられない時だって、散歩は喜んで行ってたのに。行きたくないとすれば相当具合が悪い。

具合が悪いことに関しては、ばりばり心当たりがある。昨夜の悲鳴。

キヨハラは一人掛けソファの上に乗っかっていた。唸りながら服が掛けられたままのハンガーの先を噛んでいた。注意するとソファから降り、止めた。でも気がつくとまたソファの上のハンガーの先を噛んでいた。もう一度止めさせて、しばらくして、キヨハラが暴れる気配がして…
悲鳴が聞こえた。それはキャンとかギャンで書き表せる犬の悲鳴という感じではなかった。ただ生物の種別を超えた悲鳴だった。外から聞こえた可能性も考えたが、とりあえず居間の中心を見た。カーペットの上にキヨハラがいた。脇に服の架かったハンガーが転がっていた。それはさっきまでソファの上にあったもので、キヨハラが先っちょを噛んでいた。そのハンガーはクリーニング屋でくれる針金製のもので、先の曲がりのRがわずかながら緩くなっていた。そしてキヨハラはそのハンガーを怯えたような目で見ていて、ハンガーから逃げるように距離を置くと、ハンガーを意識しながらも避けるようになった。またハンガーが放り出された脇には僅かながらお漏らしの跡があった。
推測するにハンガーを振り回していたところ何かの拍子に口の中に突き刺さったというところだろう。
とりあえず普通に意識はあるようなので、喉や軟口蓋から脳みそに突き刺さったということはなさそう。でも傷の具合が気になる。口から血は出していないものの、ときどきペロペロ舌なめずりしている。口中で出血しているのだろうと思った。
口を開けさせて確かめたかったが、いやがる。昨夜は主人が帰って来ず、一人だったので、そのいやがる口をこじ開けて確かめるのも大変そうだったし、痛いのにこじ開けさせるのもかわいそうな気がしたので、患部を確認するのはあきらめた。
一計を案じ、白いタオルをキヨハラに食いつかせて、出血を確認しようと思った。白いタオルをキヨハラの目の前でひらつかせた。キヨハラ食いついた。でも口の先でカプッちょしたのみ。いつものように口の奥までくわえ込まない。…やはり傷付いていると思った。

そして今朝のお座り行動。=キヨハラが散歩に行きたがらない。その意味するところは?
私?私は会社休めないよ。仕事ぎゅうぎゅう詰まってる。
困惑しながらも「おいで」と声をかけキヨハラを玄関まで呼び寄せると、今度は玄関まで来たので、散歩に出た。散歩ではいつもよりは元気がないが、ふつうに飛び回っていたので、キヨハラのために勤めを休まなくても大丈夫だと判断した。

しかしキヨハラはお座りにより人間様にコマンドを出すことの多い犬だ。もしかしたら8gなんて、こんなちょびっとじゃなく、もっとよこせコマンドを発令していたのかもと後になって思う。

それでもいつもよりは元気がなかったのには変わりがなく、私が帰ったとき、息も絶え絶えだったらどうしようと大袈裟なのはわかっているけど考えてしまう。なので今日は直帰だ。1回あたり、七,八千円になる習い事をお休みせねば。

追記:7:40pm帰宅。キヨハラは極めて元気。よかった。